こころの案内人のブログ

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ノーと言えない人必見!~「自己主張できない」を改善する3つの方法~

 「本当は断りたいのに、どうしても断ることができなかった」という経験はありませんか?そのようなことが度々ある人は、単に断り下手というだけでなく自己主張が苦手という場合が多いようです。ノーと言いたいのに言えないのは、ストレスになりますよね。今回は、ノーと言えない要因とその改善方法を考えてみます。
 

”ノー”と言えない人の考え方

 ノーと言えない方の考え方の傾向について考えていきます。

1.自分より他人を優先する

 自分のことよりも相手を優先するあまり、断ることを躊躇う方がいらっしゃいます。相手を思いやる気持ちは大切ですし、以前に助けてもらったから今度は私が・・という場合もあるでしょう。しかし、自分を”犠牲”にするような過度な思いやりは考えものです。それは、本当は断りたいと言う自分の気持ちを抑えつけ、我慢をするということだからです。

 自分自身を抑圧する言動を繰り返すと、自分自身を否定することにつながります。さらには、自分のことを後回しにするうちに、次第に「自分の本当の気持ち」がわからなくなってしまうのです。心身の不調をきたす可能性もあります。この悪循環を断ち切るためには、偏った考え方を変える必要があるのです。
 

2.悪い結果になるという思いこみ

 


 私たちは、過去の経験から物事の結果を予測してどのように行動するか判断します。このことにより判断までの時間が短縮され、判断するためのエネルギーも少なくて済むのです。しかし、この過去の経験に縛られてしまうと判断を誤ることがあります。今起こっていることが過去に起こったことと全く同じとは限らないからです。仮に全く同じだとしても同じ結果にはならないかもしれません。ところが、過去の記憶が強く残っていると、私たちはその記憶に縛られ今回も同じ結果になるとの「思い込み」が強くなるのです。

 このように、過去にノーと言ったことによって何か嫌な経験をした人は、その記憶が強ければ強いほど、「ノーと言えば嫌な思いをする」という思い込みに縛られることになります。この思い込みを断ち切らない限り、無意識に同じ行動を取ってしまう、つまり断ることはできないのです。
 

3.相手に嫌われたくない

 断れない要因として、「相手に嫌われたくない」という心理が考えられます。仕事で言えば「自分の評価を落としたくない」ということになるでしょう。この「嫌われたくない」という心理は「ノーと言うか言わないか」という場面だけでなく、意見を述べる時などさまざまな自己主張する場面に影響を与えます。相手の顔色を見て発言したり行動したりすることになるからです。
 
 嫌われたくない、評価を落としたくないという気持ちは誰しも持っているでしょうが、常にこのことを基準として行動してしまうと先に述べたように他人を優先することになります。自分を抑圧してつらい思いをするだけでなく、自分の気持ちや考えを失っていく可能性があるのです。

 

”ノー”と言えるようになるには

 ノーと言えない要因を考えてきましたが、それでは、どのようにすれば改善されるのでしょうか?3つの方法をお伝えいたします。

1.考え方の幅を広げてみる

 これまで述べたような考え方に縛られている人がその考え方から脱するためには、さまざまな角度から物事を捉えるようにし、考え方の幅を広げることが必要です。考え方の幅を広げるために、次の「5つの質問」に答えてみましょう

  1. 自分のその考えが、正しいと言える理由は何でしょうか?
  2. その考えでいることで、自分にとって良いことは何でしょうか?
  3. その考えでいることで、自分にとって悪いことは何でしょうか?
  4. 今までの質問の答えをあらためて見た時、矛盾を感じることはありますか?あるとすれば、どのようなことでしょうか?
  5. 自分と同じ考えを持って悩んでいる人がいたら、どのようにアドバイスしますか?

 慣れないと難しいかもしれませんが、すべての質問に対し完璧に答える必要はありません。今までとは違った角度で考えるためのヒントだと思ってください。答えていくうちに、何かもやもやとした気持ち悪さを感じることがあるかもしれません。それは、今までの自分の考えが「事実」と矛盾していることに気がつくからです。その気づきが、考え方を変えていくことに繋がっていくのです。 
 

2.自己主張の仕方を学ぶ

 

「アサーティブな表現」をご存知でしょうか?「アサーティブな表現」とは次の3つを満たした表現です。

  1. まず、相手の言い分にしっかり耳を傾ける
  2. 自分の気持ちや意見を大切にして率直に話す
  3. その場の状況に適した表現で話す

 つまり、相手も自分も”尊重”した表現で、”聞くこと”と”話すこと”を両立させた表現と言えます。ノーと言えない方の多くは、自分を後回しにするため自分を”尊重”することができないでいます。また、「思い込み」により十分に相手の話に耳を傾けることができず、自分の意見をまとめることができないことも考えられます。
 「相手が何を求めているのかしっかりと聞き、相手の気持ちを受けとめた上で自分の意見を率直に話す」このようなアサーティブな話し方ができるよう、練習しておくことをお奨めします。練習の方法については、あらためて記事にさせていただきます。

3.「解決志向」で考えてみる

 今までは、「ノーと言えない」「自己主張できない」といったことの要因に焦点を当て、その対策を考えてきました。では「こころの案内人」で提供しているカウンセリングの「解決志向」で考えるとどのようになるでしょうか?

 この記事を読んでいただいている方の多くは「ノーと言えない悩み」をお持ちだと思いますが、そんなあなたにひとつ質問させてください。それは「今までで、ノーと言えた経験を思い出してみてください。」という質問です。
 ノーと言えずに悩んでいるのに!とお怒りにならないでください。悩みは十分理解しておりますが、今までで1回ぐらいはノーと言えたことがあるのではないでしょうか?思い出すことができたら、その時の状況や自分の考えをできるだけ思い出してみてください

  • 断らないと自分が大変になると思い必死に断った
  • 自分には引き受けられないと思い、心を鬼にして断った
  • 相手が何を求めているのかよく考えた
  • この人なら、断っても大丈夫だと思った
  • 自分ができる範囲は何かを考えた

 例えば、これらのようなことです。これらの考えでノーと言えたのでしたら、もう一度同じ考えをすればノーと言うことができるのではないでしょうか? もう一度考えることができそうなものを探して、少しずつ実行してみてください。「過去にうまくいったは、もう一度やってみる」というのが解決志向の考え方のひとつです。
 「その時とは状況が違うよ!」などとは仰らずに、できることから少しずつトライされることをお奨めします。

 お一人ではなかなかうまくトライすることができないという場合は、お気軽にご相談ください。ご質問でも結構です。お待ちしております。

井上伸郎

井上伸郎

カウンセリングルーム「こころの案内人」の代表。セクシュアリティに関わらず様々な方々の「悩みの解決」や「目標の達成」を、解決志向型カウンセリングによってお手伝いしています。

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