ここに戻れば安心!~上手なストレスの対処法~

 あなたには、決まったストレス対処法(解消法)はありますか?
生きていれば何かしらのストレスは受けるもの。それを対処する方法を持つことが、ストレスとうまく付き合いスッキリとした気分でいられるコツのようです。
 ストレスの対処方法には、溜まったストレスを解消するために改めて何か行動を起こすことと、ストレスを感じた時点で少しでも軽減させる方法とがあります。前者を、溜まったストレスを打ち消すという意味合いから、ここでは「ストレス発散」と、後者を安心をイメージし自分を癒すという意味合いから、ここでは「安心なイメージ」と呼ぶことにします。
 今回は、ストレス対処の2つの方法、「ストレス発散」と「安心なイメージ」について考えていきます。

【目次】
1.ストレス対処①「発散」
2.ストレス対処②「安心なイメージ」
3.用意をして使ってみる

1.ストレス対処①「発散」

 私たちは、ストレスが溜まったりむしゃくしゃしたりすると、それを発散しようとしますよね。以前のブログ記事『わかってほしい!~表現することの効果~』で私がお勧めした「愚痴をこぼすこと」もそのひとつ。 

そのほかにも
おいしいものを食べる/お酒を飲む/スポーツをする/散歩をする/大声を出す/だらだら過ごす/ぼーっとする/じーっと植物を眺める/ペットと遊ぶ/楽しいことを妄想する・・・など、いろいろあるかと思います。

 このように、あなたの気分が晴れるストレス発散法を、ひとつだけではなく数多く持つことをお勧めします。今持っていなくても心配しないでください。いろいろ試してみて効果があるかどうか考えながら、少しずつ増やしていければ良いですね。

 一方、こういったストレスを発散する方法の多くは、ストレスを受けた時にすぐには行えないという問題があります。
「ストレスは溜まってから発散すればそれで十分!」と思われる方もいるかもしれませんが、ストレスを受けた時点で少しでも緩和・軽減できた方が良いとは思いませんか? 
 そこで、その場でできるストレス対処である「安心なイメージ」についてご紹介します。

2.ストレス対処②「安心なイメージ」

  ストレスを感じた時には、できれば少しでもそのストレスを軽減させたいもの。すぐに忘れることができそうならば良いですが、ショックが大きくて直後の行動に影響しそうなストレスを受けた経験はないでしょうか? 仕事で失敗した時、上司に強く叱責された時、友人に傷つくようなことを言われた時、過去の嫌な経験を思い出してしまった時などです。

 このような時にに活用したいのが、あなたにとって「ここに戻れば安心!私は大丈夫!」と思える「イメージ」と「簡単な行動」です。この2つを用意しておき、イメージを思い浮かべたり行動したりすることで、自分の気持ちに”区切り”をつけるのです。
 あなたにとって安心であれば何でも良いのですが、例を挙げておきます。

◆「イメージ」の例としては
・家族とくつろいでいるイメージ。ご主人や奥様とくつろぐイメージ、お子様方と過ごしているイメージ、自分が子どもの頃にご両親に守られているイメージなど。
・お風呂や温泉に入っているイメージ、リラックスして身体が温まるイメージ。
・海岸、高原、牧場、花畑など、リゾート地でくつろいでいるイメージ、過去に行った思い出の場所でも構いません。
・ペットや動物と過ごしているイメージ。奇妙に感じるかもしれませんが、ご自身が動物になって守られているイメージでも。

◆「簡単な行動」の例としては
・写真、絵、動画、お気に入りの言葉が書いてあるものなどを見る。
・チョコレートやキャンディなどを食べる、ガムを噛む。
・深呼吸する。
・ハンドクリームを塗る。
・何か香りのよいものを嗅ぐ。
・ハンカチやタオルなどを触る。

 これらはあくまで例ですが、「安心なイメージや行動」を見つけるためのヒントになさってください。科学的に根拠があるかどうかというよりも、あなたにとって効果があるかどうかという観点で探してみて下さい。簡単な行動の例に出てきたさまざまな物(チョコ、ハンドクリーム等)は、見たり手に取ったりするだけでも効果があります。

3.用意をして使ってみる

 ここに戻れば安心!私は大丈夫!と思えるイメージや行動は、あらかじめ用意しておかないといざという時に使えません。これは「ストレス発散」とは違い、数多く持つというよりは、安心度が高いものを3つ程度用意しておくことをお勧めします。

 良さそうなイメージや行動が浮かんだら、ストレスを受けていなくても実際に使ってみて下さい。「心地よい」「安心な気持ち」「リラックスできそう」というものを選んで、用意しておきましょう。書き出しておくのも良いですね。

 ちなみに、私の場合は「簡単な行動」を取ることの方が多いです。私は、カウンセリングのほか、メンタルに関する電話相談も行っています。私が未熟なせいもありますが、中には辛らつな言葉を浴びせてくるご相談者もいてショックを受けることも。そのような時には口角を上げ、こころの中で「大丈夫、大丈夫」と唱えています。それでもざわざわする場合は席を外し、深呼吸をしながら神社をイメージしてこころを落ち着かせています。(私は神社参拝が割と好きなのです。イメージする神社は架空のものです。)

 「ここに戻れば大丈夫というイメージや行動、あるいは物」を、ぜひ見つけてみて下さい。それは、ストレス対処のスキルを身につけることでもあり、あなたにとってのお守りを持つことにもなるはずです。

関連記事

  1. 助けてと言えないあなたへ(2)~言えるスキルをもとう~

  2. 「原因探し」はほどほどに ~「原因探し」の落とし穴に落ちない…

  3. 「3月・月曜・男性」がキーワード ~自殺から身を守るという発…

  4. 「自分はダメな人間だ・・・」~自分を責めてしまう人~

  5. 喜ばしいことでもストレスになり得る!? ~「昇進うつかな?」…

  6. 40代「最近やる気が出ない」それは「中年の危機」かもしれませ…

月別